小説とは何か
小説とはなんなのか、だれにも分からない。美の追求かもしれないし、娯楽かもしれない。僕の小説観も次第に変わるだろうが、その時々で記録しておくのも面白そうなので、今の自分の気分を書いておく。小説を何十冊か読んで、3本ぐらい書いた人の小説論なので、まだまだ変わると思う。小説とはなにか、というより、自分の小説はこうしてる、こうしたい、という思いかもしれない。
キャラクターのそれぞれに、「原理」がある。「思想」と言ってもいい。その原理から、行為が生まれて、キャラクターがお互いに触発しあったり、反発しあったりして、成長をする。
例えば僕が新人賞に送った小説だと、主人公の原理は「反復」と「自殺」だった、ヒロインの原理は「愛」と「献身」だった、舞台となる田舎の原理は「反復」と「創造」を併せ持つものだった。ヒロインの献身によって、反復から逃れて、田舎の創造的な面を知っていく。そして自分は母親の反復でしかないと思っていた主人公が、自分は創造されたものだと知る。そして自分もまた子を作り、創造をする。
反復という原理がヒロインの愛を通じて創造という原理に変わる。
ここに載せた「マゾヒスティック馬鹿女むらち」だと、主人公の原理は「無意志」だということだ。父親の「家族思い」という原理がご主人様の「調教」という原理を脅かすことによって、最後は「意志」という原理に成長して終わる。
僕は小説で一番大事なのは思想と文体だと思う。思想は各々のキャラクターが持っている。文体は著者が持っている。著者の文体が上手ければ、キャラクターの思想は織物のようになり、重層的になり、結果、成長する。
今書いている小説だと、ヒロインが反復である。僕はどうも反復というモチーフに憑りつかれているらしい。主人公は生の肯定という原理を持っている。書こうと思っているセリフ
「君はまるで四角だね」
「どうして四角なんですか?」
「自分で考えてみるがいいさ。僕は丸だよ、自由だ」
まあいっぱい読んでいっぱい書くしかない。
キャラクターのそれぞれに、「原理」がある。「思想」と言ってもいい。その原理から、行為が生まれて、キャラクターがお互いに触発しあったり、反発しあったりして、成長をする。
例えば僕が新人賞に送った小説だと、主人公の原理は「反復」と「自殺」だった、ヒロインの原理は「愛」と「献身」だった、舞台となる田舎の原理は「反復」と「創造」を併せ持つものだった。ヒロインの献身によって、反復から逃れて、田舎の創造的な面を知っていく。そして自分は母親の反復でしかないと思っていた主人公が、自分は創造されたものだと知る。そして自分もまた子を作り、創造をする。
反復という原理がヒロインの愛を通じて創造という原理に変わる。
ここに載せた「マゾヒスティック馬鹿女むらち」だと、主人公の原理は「無意志」だということだ。父親の「家族思い」という原理がご主人様の「調教」という原理を脅かすことによって、最後は「意志」という原理に成長して終わる。
僕は小説で一番大事なのは思想と文体だと思う。思想は各々のキャラクターが持っている。文体は著者が持っている。著者の文体が上手ければ、キャラクターの思想は織物のようになり、重層的になり、結果、成長する。
今書いている小説だと、ヒロインが反復である。僕はどうも反復というモチーフに憑りつかれているらしい。主人公は生の肯定という原理を持っている。書こうと思っているセリフ
「君はまるで四角だね」
「どうして四角なんですか?」
「自分で考えてみるがいいさ。僕は丸だよ、自由だ」
まあいっぱい読んでいっぱい書くしかない。
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