長編小説完成!
とりあえず原稿用紙73枚の小説が完成した。新人賞に送る。疲れた。しばらくは思いついたシーンで文体や描写を練習しようと思う。
神経の襞に押し入ってくる、脳髄にある神経の襞をかき分けて入ってくる女の影がある。亡霊のように僕の脳内のニューロンを行き来し、脳内物質になって放出される。眼球は直接脳みそに繋がっていて、ニューロンネットワークを自在に移動できるその女は、僕の視界にちらちらと映り込む。と思えば今度は海馬を攪乱し、その女の記憶が、現実のように生々しく蘇る。その女の身体は既に存在していなかったが、僕のニューロンのつなぎ目だけに存在していた。
「あなたが裏切ったから」「死んだのよ」「汚い男」
向精神薬を飲み、脳内物質を変化させようとするが、その女は僕の豆腐のような脳内の、どこにでも潜めるのだから、効果がない。また、記憶の深海に引きずり込まれる。
あの女の死体の第一発見者は僕だった。首吊りをして、糞尿が身体から垂れ流されていた。あの肥溜めのような匂い。その鮮烈なイメージが、まざまざと蘇り、僕は運転中なのにも関わらず、嘔吐をする。「あなたが裏切ったから」
女は徐々に活発になっていき、ちかちかと、飛蚊症のように、僕の視界へ映り込む。
僕は発狂した。けれど女の映像は消えなかった。糞尿の匂いがつんと鼻をついた。僕は拳銃を口に入れて、脳みそごと吹っ飛ばした。血が花火のように咲き、僕と女は心中した。
神経の襞に押し入ってくる、脳髄にある神経の襞をかき分けて入ってくる女の影がある。亡霊のように僕の脳内のニューロンを行き来し、脳内物質になって放出される。眼球は直接脳みそに繋がっていて、ニューロンネットワークを自在に移動できるその女は、僕の視界にちらちらと映り込む。と思えば今度は海馬を攪乱し、その女の記憶が、現実のように生々しく蘇る。その女の身体は既に存在していなかったが、僕のニューロンのつなぎ目だけに存在していた。
「あなたが裏切ったから」「死んだのよ」「汚い男」
向精神薬を飲み、脳内物質を変化させようとするが、その女は僕の豆腐のような脳内の、どこにでも潜めるのだから、効果がない。また、記憶の深海に引きずり込まれる。
あの女の死体の第一発見者は僕だった。首吊りをして、糞尿が身体から垂れ流されていた。あの肥溜めのような匂い。その鮮烈なイメージが、まざまざと蘇り、僕は運転中なのにも関わらず、嘔吐をする。「あなたが裏切ったから」
女は徐々に活発になっていき、ちかちかと、飛蚊症のように、僕の視界へ映り込む。
僕は発狂した。けれど女の映像は消えなかった。糞尿の匂いがつんと鼻をついた。僕は拳銃を口に入れて、脳みそごと吹っ飛ばした。血が花火のように咲き、僕と女は心中した。
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