淋しさ | 人生入門

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短歌も書いてます
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哲学書読書計画
今まで読んだもの
丸山圭三郎 プラトン アリストテレス エピクテトス デカルト ロック バークリー ヒューム スピノザ ラカン ニーチェ パスカル キルケゴール ショーペンハウアー ハイデガー ウィトゲンシュタイン プロティノス 龍樹 孔子 老子 荘子 クリシュナムルティ マルクス・ガブリエル マックス・シュティルナー ウィリアム・ジェイムズ シオラン ベルクソン ライプニッツ 九鬼周造 カント シェリング 波多野精一 メルロ・ポンティ ニーチェ ヘーゲル マルクス サルトル レヴィナス

今年と来年中に読むもの
西田幾多郎 フィヒテ バタイユ アウグスティヌス トマス・アクィナス パウル・ティリッヒ カール・バルト ガザーリー 清沢満之 曽我量深 金子大栄 安田理深

再来年中に読むもの
イタリア現代思想 アドルノ ヤスパース

淋しさ

 最近は「淋しさ」ということについて考えている。孤独と言ったらかたすぎる。寂しいとも違う。「淋しい」ということについて考えている。
 孤独はごつごつしていて、哲学的なイメージだ。「僕は孤独だ…。」といえばキザな感じがする。「寂しい」は通俗的すぎて、この感情の的を得てない気がする。「淋しい」
 「淋しい」という漢字には、何か切なさといった趣も感じる。雨で濡れて、一人、家族も友達もいない、駅のプラットホームに立っている。
 
 最近、三日ほど家に人が来て遊んだのだが、この「淋しさ」はどこかへ吹き飛んでしまった。そして人が帰ると淋しさがまた幽霊のように心臓に憑りつく。それでも「淋しさ」にはなにかほのかな明るみといったようなイメージもあって、宗教的情緒を感じさせる。寂しいは、感情で、淋しい、は情緒だ。

 心臓に、濡れたタオルのように淋しさがしっとりとまとわりつく。そこには絶望はない。それは、夕立の日に見る一本の菊の花だ。

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