哲学とは | 人生入門

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小説 結構頻繁に更新します
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哲学書読書計画
今まで読んだもの
丸山圭三郎 プラトン アリストテレス エピクテトス デカルト ロック バークリー ヒューム スピノザ ラカン ニーチェ パスカル キルケゴール ショーペンハウアー ハイデガー ウィトゲンシュタイン プロティノス 龍樹 孔子 老子 荘子 クリシュナムルティ マルクス・ガブリエル マックス・シュティルナー ウィリアム・ジェイムズ シオラン ベルクソン ライプニッツ 九鬼周造 カント シェリング 波多野精一 メルロ・ポンティ ニーチェ ヘーゲル マルクス サルトル レヴィナス

今年と来年中に読むもの
西田幾多郎 フィヒテ バタイユ アウグスティヌス トマス・アクィナス パウル・ティリッヒ カール・バルト ガザーリー 清沢満之 曽我量深 金子大栄 安田理深

再来年中に読むもの
イタリア現代思想 アドルノ ヤスパース

哲学とは

 最近メルロ=ポンティを読んでいる。サルトルとは真逆の哲学者って感じだ。

 ハイデガー、サルトル、メルロ=ポンティ、レヴィナスは同じフッサールという親から巣立った哲学者で、それぞれ「科学以前の生活世界で哲学をする」というところで似たような哲学をしているが、それでも全く違う部分もある。

 ハイデガーはクリスチャンであり、神学部出身ということもあり、宗教的モチーフを隠していていない。頽落や本来的実存など、パスカルやキルケゴールから持ってきたもので哲学をしている。

 サルトルは無神論者で、絶望していて、暗い。一生「自己そのもの」にはなれないという特異な哲学。人間は即自にはなれない。なれるのは死んだときだけだ。他者論も暗く、他者にまなざされると「他有化」されると言っている。その時に感じるのが恥という感情だと言っている。

 メルロ=ポンティはとにかく優しくて明るい。この世界に住まっているということをそのまま記述していて、世界には「意味」があり、それは素朴な身体と連関している。それがそのまま故郷であるというような書き方をしており、サルトルの世界から疎外されているような哲学とは真逆だ。

 レヴィナスは、絶対的な他者。これは明らかにユダヤ教の神からとられたものだけれど、それをモチーフにしている。

 なぜ同じ親から生まれたのにこんなに違う哲学になるのか?ベースは同じ現象学だ。僕はニーチェの説が当たっていると思う。ニーチェは善悪の彼岸でこういう。「哲学者は個人的な"胚"というようなものを持っており、それに従ってそれを弁護するだけだ」と。原口統三も言っていたが、哲学は作品であり、それ以上でも以下でもない。哲学は個人的なものだ。個人的な「種」がある。それが成長して作品になる。僕は哲学は個人的なものだと思う。普遍性への憧れに挫折した個人の残骸であると思う。

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