星 | 人生入門

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生と死の問題を解決して人生の門に入る方法を探る記録です 

短歌も書いてます
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アフォリズム体解
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信心入門
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詩入門
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小説 結構頻繁に更新します
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哲学書読書計画
今まで読んだもの
丸山圭三郎 プラトン アリストテレス エピクテトス デカルト ロック バークリー ヒューム スピノザ ラカン ニーチェ パスカル キルケゴール ショーペンハウアー ハイデガー ウィトゲンシュタイン プロティノス 龍樹 孔子 老子 荘子 クリシュナムルティ マルクス・ガブリエル マックス・シュティルナー ウィリアム・ジェイムズ シオラン ベルクソン ライプニッツ 九鬼周造 カント シェリング 波多野精一 メルロ・ポンティ ニーチェ ヘーゲル マルクス サルトル レヴィナス

今年と来年中に読むもの
西田幾多郎 フィヒテ バタイユ アウグスティヌス トマス・アクィナス パウル・ティリッヒ カール・バルト ガザーリー 清沢満之 曽我量深 金子大栄 安田理深

再来年中に読むもの
イタリア現代思想 アドルノ ヤスパース

 親の財布から140円パクッて三ツ矢サイダーを買いに外に出た。こういうとき、「ふと」という副詞が降ってくることがある。自分の自我で見ようと思っても星は降ってこない。「ふと」という副詞と一緒に夜空は眼前に降りてくる。月を見ると、淡いぼやけた丸が発光しているだけで、形が分からなかった。自分でも気づかなかったが、僕の目には涙が溜まっていた。月の形が知りたくて、眼をこすっても、こすればこするほど涙が出てきて、月はぼやけたままだった。教えてくれる人もいなかった。
 涙のレンズを通して見た星空は、荘厳な光のかたまりだった。「我が上なる星空と、我が内なる道徳法則、我はこの二つに畏敬の念を抱いてやまない」というカントの言葉(こんな正確にではないが)と、「超日月光」というお経の言葉を思い出した。地球が宇宙の中心でなくなってどれほどたったのだろう。それでも、月は僕を優しく照らす。
 夜空の闇があるから、月の光があるんだろう。僕にどうしようもない煩悩の闇があるから、無碍光如来がいるんだろう。僕は小声で念仏をした。
 念仏をしながら歩いて帰った。子供のような懐かしい気持ちになった。ふと、仏の光の中にいるような気がした。

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