僕はただの田舎の少年で
吉本隆明が、芥川龍之介を評して「下町の坊主が、どうやって文学をやればいいかが、僕たちの課題だったんですよ」と言っていたのが妙に頭にこびりついている。
僕の町は、人口が数千人しかいない。それも年々減っていって、僕の子供の頃より千人ぐらい減ったんじゃないか。とにかく田舎の男だ、僕は。
海があって山があって、神社があって、祭りがあって、僕はそういう所に生きているけれど、ネットの人たちは、そういう所に生きていない。
僕は東京人だ。人と喋るときはいつも標準語だし、「どこに住んでると思う?」と聞くと、必ず「絶対東京でしょ」と言われる。本当は広島のド田舎なんだけれど。
久々に家族と話したり、地元の人間と話すと、自分の「土着性」みたいなものを思い出して嫌になる。僕は、こんな田舎に住んでいる人間ではなくて、東京に住んでいて、らき☆すたのアイコンでツイッターをしている、透明な人間なのに。家族や地元の人と話すと、僕に「色」が着く。それがたまらなく不愉快だ。
都会の人間は色がない。「垢ぬける」という表現があるけれど、僕には普段自分では見ないようにしている「垢」がたくさんついていて、関東の人間は透明な人間ばかりなので、疎外感を感じてしまう。
僕はただの田舎の少年で。だから僕は、この町が嫌いだ。
僕の町は、人口が数千人しかいない。それも年々減っていって、僕の子供の頃より千人ぐらい減ったんじゃないか。とにかく田舎の男だ、僕は。
海があって山があって、神社があって、祭りがあって、僕はそういう所に生きているけれど、ネットの人たちは、そういう所に生きていない。
僕は東京人だ。人と喋るときはいつも標準語だし、「どこに住んでると思う?」と聞くと、必ず「絶対東京でしょ」と言われる。本当は広島のド田舎なんだけれど。
久々に家族と話したり、地元の人間と話すと、自分の「土着性」みたいなものを思い出して嫌になる。僕は、こんな田舎に住んでいる人間ではなくて、東京に住んでいて、らき☆すたのアイコンでツイッターをしている、透明な人間なのに。家族や地元の人と話すと、僕に「色」が着く。それがたまらなく不愉快だ。
都会の人間は色がない。「垢ぬける」という表現があるけれど、僕には普段自分では見ないようにしている「垢」がたくさんついていて、関東の人間は透明な人間ばかりなので、疎外感を感じてしまう。
僕はただの田舎の少年で。だから僕は、この町が嫌いだ。
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