宇宙
宇宙というものは、僕にとって恐ろしいものだった。「この無限の空間の永遠の沈黙は私を恐怖させる。————ブレーズ・パスカル」
地球の何倍も大きい太陽があって、それの何百倍もでかい銀河があって、その何億倍もデカい大銀河があって、それが何個もあって、それで、このちっぽけな地球にいる「僕」はなんなのだ?この無限の空間の永遠の沈黙は僕を恐怖させる。
領域存在論という言葉がある。物理学には物理学の領域があって、天文学には天文学の領域があって、美学には美学の領域があって、文学には文学の領域がある。パスカルは、天文学と物理学の領域でしか、生きていなかったのだ。全てを包括する「世界」というものが存在するとして、その世界の中で、「天文学」と「物理学」というのは、文学や宗教、哲学と並ぶ、小さな小さなものでしかない。天文学的、物理学的な宇宙は確かに僕を慄かせる。けれど、宗教的な宇宙は、僕を抱いてくれる。
いろいろな宇宙がある。神話的な宇宙もある。天文学的な宇宙もある。宗教的な宇宙もある。芸術的な宇宙もある。パスカルが恐れた宇宙からは、早めに脱出したほうがいい。
この生活世界から、様々な宇宙が生まれる。冷たくて暗い宇宙と、優しくて暖かい宇宙がある。暖かい宇宙の中で、生きて死ぬ。それが信仰というものなのだろう。
地球の何倍も大きい太陽があって、それの何百倍もでかい銀河があって、その何億倍もデカい大銀河があって、それが何個もあって、それで、このちっぽけな地球にいる「僕」はなんなのだ?この無限の空間の永遠の沈黙は僕を恐怖させる。
領域存在論という言葉がある。物理学には物理学の領域があって、天文学には天文学の領域があって、美学には美学の領域があって、文学には文学の領域がある。パスカルは、天文学と物理学の領域でしか、生きていなかったのだ。全てを包括する「世界」というものが存在するとして、その世界の中で、「天文学」と「物理学」というのは、文学や宗教、哲学と並ぶ、小さな小さなものでしかない。天文学的、物理学的な宇宙は確かに僕を慄かせる。けれど、宗教的な宇宙は、僕を抱いてくれる。
いろいろな宇宙がある。神話的な宇宙もある。天文学的な宇宙もある。宗教的な宇宙もある。芸術的な宇宙もある。パスカルが恐れた宇宙からは、早めに脱出したほうがいい。
この生活世界から、様々な宇宙が生まれる。冷たくて暗い宇宙と、優しくて暖かい宇宙がある。暖かい宇宙の中で、生きて死ぬ。それが信仰というものなのだろう。
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