握りこぶし 信仰 疑い
弟と父親が「クローズ」のような不良漫画が好きで、家によく置いてあるので、トイレなどでたまに読むことがある。なんというタイトルの漫画か忘れたが、こういう内容のエピソードがあった。
主人公の喧嘩相手は、父親に憎しみを抱いている。幼い頃、母子もろともアル中の父親に虐待されていて、それ以降、父親に強い憎悪を持つようになった、。母親は子供を置いて離婚し、家を出るが、形見として、子供に結婚指輪を持たせる。子供はその結婚指輪をどこかに隠そうと思ったが、結局どこへ隠すか思いつかず、自分で持っておくことにした。アル中の父親は、その指輪を売って酒代にしようと思っており、子供に指輪のありかを聞く。必死に隠そうとするが、結局自分の手の中に握っているのがばれてしまい、とられてしまう。そのときの心中のセリフ。「もっと強く握らなきゃ…強く握らなきゃ全部なくなっちまう」そのまま心を全てから閉ざしてしまう。
なんやかんやその子供は主人公と喧嘩して負ける。そして主人公がこう言う。「いったん手を広げなきゃ、何も掴めないぜ」
これを読んだとき、よくできたいい話だな、と思った。道元禅師の言葉を思い出す。「放てば手にみてり」手を広げれば、何もかも手に入れられる。握っている手、心を広げる。
「疑い」というのは、心を閉じている状態だ。「騙されないぞ」と、手を握っている状態だ。その手を広げてみる。そうすると、今まで見えてなかった景色が見えてくる。
そしてなによりも、僕たちが手を広げる前に、阿弥陀仏が、手を広げてくださっている。
主人公の喧嘩相手は、父親に憎しみを抱いている。幼い頃、母子もろともアル中の父親に虐待されていて、それ以降、父親に強い憎悪を持つようになった、。母親は子供を置いて離婚し、家を出るが、形見として、子供に結婚指輪を持たせる。子供はその結婚指輪をどこかに隠そうと思ったが、結局どこへ隠すか思いつかず、自分で持っておくことにした。アル中の父親は、その指輪を売って酒代にしようと思っており、子供に指輪のありかを聞く。必死に隠そうとするが、結局自分の手の中に握っているのがばれてしまい、とられてしまう。そのときの心中のセリフ。「もっと強く握らなきゃ…強く握らなきゃ全部なくなっちまう」そのまま心を全てから閉ざしてしまう。
なんやかんやその子供は主人公と喧嘩して負ける。そして主人公がこう言う。「いったん手を広げなきゃ、何も掴めないぜ」
これを読んだとき、よくできたいい話だな、と思った。道元禅師の言葉を思い出す。「放てば手にみてり」手を広げれば、何もかも手に入れられる。握っている手、心を広げる。
「疑い」というのは、心を閉じている状態だ。「騙されないぞ」と、手を握っている状態だ。その手を広げてみる。そうすると、今まで見えてなかった景色が見えてくる。
そしてなによりも、僕たちが手を広げる前に、阿弥陀仏が、手を広げてくださっている。
生も死もすべてみ手のまんなかです————東井義雄
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