ソクラテス | 人生入門

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哲学書読書計画
今まで読んだもの
丸山圭三郎 プラトン アリストテレス エピクテトス デカルト ロック バークリー ヒューム スピノザ ラカン ニーチェ パスカル キルケゴール ショーペンハウアー ハイデガー ウィトゲンシュタイン プロティノス 龍樹 孔子 老子 荘子 クリシュナムルティ マルクス・ガブリエル マックス・シュティルナー ウィリアム・ジェイムズ シオラン ベルクソン ライプニッツ 九鬼周造 カント シェリング 波多野精一 メルロ・ポンティ ニーチェ ヘーゲル マルクス サルトル レヴィナス

今年と来年中に読むもの
西田幾多郎 フィヒテ バタイユ アウグスティヌス トマス・アクィナス パウル・ティリッヒ カール・バルト ガザーリー 清沢満之 曽我量深 金子大栄 安田理深

再来年中に読むもの
イタリア現代思想 アドルノ ヤスパース

ソクラテス

 池田晶子の「無敵のソクラテス」を読んでいる。結構面白い。僕はソクラテスが好きだ。僕はソクラテスになりたい。
 ソクラテスの無知の知は2000年前だけに当てはまるものではない。全くそうではない。近代的な進歩観で眼が曇っている人は、自分たちはソクラテスよりも賢いと思っているだろうが、全く違う。ソクラテスより賢い人は、当時のアテナイにも、現代の日本にも存在しない。それは、彼が「何も知らないことを知っている」からだ。
 この「何も知らないことを知っている」という文句は、聞き飽きたという人もいるだろう。無知の知と言えば、いろんなところで見る。けれども本当にこの言葉の重みを知っている人がどれぐらいいるだろうか。科学が進歩したのだから、当時のアテナイの人よりは賢いだろう、これだけ本を読んだのだから人より賢いだろう、これだけ人生経験を積んだのだから子供より賢いだろう、本当にそうだろうか。

 ソクラテスはデルフォイの神殿の「ソクラテスよりも賢い人はいない」という神託を確かめるために、賢者と呼ばれている人を訪ね歩いた。その結果、誰も「善」や「徳」や「正義」についてほとんど何も知らないことを知った。
 本当の「善」を知っている人がいるだろうか。日本で知識人ぶっている人に、「究極的な善とはなんですか」と聞いてまわるソクラテスになりたい。
 僕は、「何も知らないことを知っている人」になりたいと思う。僕は少し、自分を買いかぶっている部分がある。「さかしら」という言葉がちょうどいい。僕は何も知らない。ポーズではなくて、本当に何も知らない人になりたい。

 無知と、絶対知は、同一であると思う。無限小と無限大は矛盾的統一にあると、中世の哲学者のクザーヌスという人が主張したらしい。大乗仏教では、生死即涅槃、煩悩即菩提、というところだろう。何も知らない人が一番賢いというのは、本当にイロニーだ。
 ソクラテスは無敵である。だって何も知らないのだから。

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2020.02.21 05:27
念仏カラス
明るくて、楽しくて、少し悲しくて、それでも有難い言葉がいっぱい書いてありました。有り難うございました。

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