マウンティング | 人生入門

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哲学書読書計画
今まで読んだもの
丸山圭三郎 プラトン アリストテレス エピクテトス デカルト ロック バークリー ヒューム スピノザ ラカン ニーチェ パスカル キルケゴール ショーペンハウアー ハイデガー ウィトゲンシュタイン プロティノス 龍樹 孔子 老子 荘子 クリシュナムルティ マルクス・ガブリエル マックス・シュティルナー ウィリアム・ジェイムズ シオラン ベルクソン ライプニッツ 九鬼周造 カント シェリング 波多野精一 メルロ・ポンティ ニーチェ ヘーゲル マルクス サルトル レヴィナス

今年と来年中に読むもの
西田幾多郎 フィヒテ バタイユ アウグスティヌス トマス・アクィナス パウル・ティリッヒ カール・バルト ガザーリー 清沢満之 曽我量深 金子大栄 安田理深

再来年中に読むもの
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マウンティング

 マウンティングという言葉が爆発的に流行っている。本来は動物が相手に優位性を示すために馬乗りになる行為という意味らしい。めちゃくちゃ皮肉が効いてて良い。
 
 このマウンティングというものについて書かれてる記事も本も読んだことないんだけれど、僕の思っていることを書く。
 
 ブータンの国民幸福度がなぜ高いかというと、それは「自分の家族が幸せなのが一番の幸せ」という「絶対的」な価値観があるからだという。ここにはマウンティングは存在しないんじゃないんだろうか。だって家族が幸せなら自分も幸せなのだから。(逆に家族が不幸なら自分も不幸になるという危うさもあると思うけれど)
 言うまでもなく、日本には今、「絶対的」なものは存在しない。神もいないし、家制度もないし、絶対的なナショナリズムもないし、仏もいない。だから、幸福の基準が「相対的」なものになる。
 僕が中学生の頃にハマっていたラノベに「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」というのがあった。その第一巻の最後に「幸せは絶対的なものだから」と嘘つきみーくんが呟いていたのが印象に残っている。嘘つきみーくんが「幸せは絶対的なもの」だと言うんだから、本当は「幸せは相対的」なものなんだろう。
 「他人と比べて」でしか幸福を判断できなくなった理由に、「豊かになりすぎた」というのもあると思う。マズローの五段階説みたいなのがあるけど、昔は生存欲求とか所属欲求とか満たすのが精いっぱいだったけれど、今はみんな、基本的に食っていけるし、何かに所属している。でも欲望というのはダライラマのいうように海水のようなもので、満たしても満たしても「もっともっと」と喉が渇く。昔の人は「お腹いっぱい」で幸せになっていたのに、今は「普通の人じゃ食べられないようなグルメ」でしか幸せになれない悲しさがある。

 絶対的なものの不在、基本的欲求を満たす程度の豊かさ、これらのせいで「あの人よりも」という幸福の基準しかなくなってしまったのだと思う。だから「お前よりも上」ということを誇示する人間が跋扈する。

 個人的には、マウンティングのメンタリティでは、幸せになれないと思う。勝者の側は、ずっと競争をし続けなければならない。敗者の場合は劣等感を抱き続けなければならない。基本的な欲求は満たされているのだから、他人と比較するのではなくて、念仏をしよう。

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