禅プラトンスペクトラム | 人生入門

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哲学書読書計画
今まで読んだもの
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再来年中に読むもの
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禅プラトンスペクトラム

 「概念」「本質」というものを「現象」よりも「実在」と見る立場がある。プラトンのイデア論だ。プラトンによると、この現象界はイデアの写し絵のようなもので、実はこの目に見える世界よりも、イデア=本質のほうが真に存在しているといえる。
 それと正反対の立場が禅や老荘思想の立場で、この立場は唯名論を唱える。つまり、概念や本質といったものはただの「名前」で、その「名前」を超えたところに、真の「実在」がある。老荘的に言えば、たった一つの「名前以前」の「道(タオ)」が、「名前」によって分節されて現れたのがこの「現象界」で、人間が本当に主体性を取り戻すためには名前以前の「道」を体得しなければならない。

 プラトンの立場も、老荘の立場も、どちらもこの「現象界」は「嘘」という点では一致している。ただしプラトンの場合は「実在」を「概念(名前)」の方において、老荘のほうは「名前以前」のほうに「実在」を置く。

 この「老荘——————プラトン」のスペクトラムが、人間の中には存在していると思う。国家や宗教という言語体系を「虚構」だと見る現代は若干老荘の方に傾いているのかなと思う。現代人に「イデアこそが実在なんだよ」と言っても「は?なにそれ」と言われるだろう。
 けれども概念を実在として「感じる」人々もたくさんいる。「男」「女」「日本」「勝ち組」というものの「実在」を信じている人は、プラトンの方に傾いているだろう。

 人々を分類すると、このスペクトラムのどこかに位置付けることができるのだと思う。僕はあんまり「国家」とか「社会」とか「男」とか言われてもピンと来ないタイプだから、左の方にいると思う。「りんご」という言葉もただの音の集まりだと感じる。
 まあ概念がなければ人間は生きていけないけれど、「概念なんて全部嘘なんだよ」というある意味極端な思想も知っておくべきだと思う。そうすることで狂信的になることも少なくなる。
 

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