夢
なにせうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ
2000年ぐらい前から、この世界は夢だということに気づいている人は何人もいた。観念論的な哲学に依っても、「夢」と「現実」を区別する境界線というものは一切存在しない。カントは因果関係があるのが現実で、因果関係がないのが夢だと言っていたが、僕はカントのアプリオリな主観を信じておらず、ヒュームの因果関係論を信じているので、それも当たらない。夢と現実は等価である。
現実と夢の、基底・背景にあるものを、ヒンドゥー教では「真我」という。夢や現実の底にある、本当の自分。それだけが不変であるという哲学。
個人的に、「夢」も「現実」も、「無常」で「無我」であるから、どちらも等価であると思う。どちらも流れては消えていくものである。だから夢=現実。背景にあるものも不変だとは思えない。全て、そらごと、たわごとである。
無常ではないもの、それは浄土である。念仏である。夢から覚める方法。南無阿弥陀仏
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