ASD | 人生入門

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哲学書読書計画
今まで読んだもの
丸山圭三郎 プラトン アリストテレス エピクテトス デカルト ロック バークリー ヒューム スピノザ ラカン ニーチェ パスカル キルケゴール ショーペンハウアー ハイデガー ウィトゲンシュタイン プロティノス 龍樹 孔子 老子 荘子 クリシュナムルティ マルクス・ガブリエル マックス・シュティルナー ウィリアム・ジェイムズ シオラン ベルクソン ライプニッツ 九鬼周造 カント シェリング 波多野精一 メルロ・ポンティ ニーチェ ヘーゲル マルクス サルトル レヴィナス

今年と来年中に読むもの
西田幾多郎 フィヒテ バタイユ アウグスティヌス トマス・アクィナス パウル・ティリッヒ カール・バルト ガザーリー 清沢満之 曽我量深 金子大栄 安田理深

再来年中に読むもの
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ASD

 「自閉症スペクトラムの精神病理 星をつぐ人たちのために」という本を読んだ。ざっくり論旨を説明すると、定型発達者には、生後9か月目に「革命」が起きる。著者は志向性という現象学の用語で説明しているが、要は他者からの「まなざし(視線が主な物だが、触覚などでもいい)」を受け、「φ」が形成される。
φというのは空集合、即ち無ということで、この「φ(無)」が「自己」となる。他者からのまなざしによって自己になるというのは分かりづらいかもしれないが、「自己」を感じるのは必ず他者が存在していなければならない。例えば、自分で一人立っていても何も感じないが、教壇に立ってクラスメイトに見つめられるときとか、殴られるとかすると一気に「自己」を意識することになる。
 一方、ASDの場合、他者からのまなざしを受け取ることができず、この「φ」が形成されない。そのために自己がない。

 自己がないために、自己と他者との区別がない。僕が一番面白いと思ったのは、ASD者は自己と世界との区別がないために、自己が終わると世界も終わると考えている、というところだ。僕はそう考えている。

 この「φ」がないために、自己にまとまりがない。よって世界をまとめることもできないし、世界と地続きのように生きるしかない。世界にのっぺりとくっついているため、「想像」の余地がない。だから相手に「心」があることも分からない。定型発達者は直観的に心を把握することができるが、ASDの人間は心を「推論」しながらコミュニケーションをとることになる。僕の生きてきた感覚では、ASDの人の中でもこの推論の「技術」が上手い人と下手な人がいて、下手な人はもうどうしようもないんじゃないかと思った。
 「φ=自己」がなく、自己と世界が地続きなので、世界の秩序が崩れることを恐れる。故に反復性や常同性といった特性が出てくる。

 僕には他者のまなざしがない。だから風呂にも入らないし、パジャマのままで散歩するし、シャツがはみ出たままで外に出る。

 「φ」がないので自己もばらばらだ。定型発達者も「ペルソナ」や「キャラ」を切り替えながら生きているが、この核となる「φ」がまとめているので、他人に全的に影響されたりすることはない。ASDは核がないので人に影響されやすい。

 面白い本だったので、ASD当事者や関係者の人にはぜひおススメします。ASD関係の本は4,5冊読んだけど一番面白かったです。

 

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