人間の演劇的構造 | 人生入門

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哲学書読書計画
今まで読んだもの
丸山圭三郎 プラトン アリストテレス エピクテトス デカルト ロック バークリー ヒューム スピノザ ラカン ニーチェ パスカル キルケゴール ショーペンハウアー ハイデガー ウィトゲンシュタイン プロティノス 龍樹 孔子 老子 荘子 クリシュナムルティ マルクス・ガブリエル マックス・シュティルナー ウィリアム・ジェイムズ シオラン ベルクソン ライプニッツ 九鬼周造 カント シェリング 波多野精一 メルロ・ポンティ ニーチェ ヘーゲル マルクス サルトル レヴィナス

今年と来年中に読むもの
西田幾多郎 フィヒテ バタイユ アウグスティヌス トマス・アクィナス パウル・ティリッヒ カール・バルト ガザーリー 清沢満之 曽我量深 金子大栄 安田理深

再来年中に読むもの
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人間の演劇的構造

 演劇には3つの要素がある。役者、役柄、観客。
 役者とは何か?役者とは人間である。人間とは何か?人間とは、煩悩である。欲しい、可愛い、憎い、好き、嫌い、ウザい、憎い、が人間である。役者とは欲望と言ってもいい。「中の人」は欲望である。
 役柄とは何か?仮面である。欲望を糊塗して他人に提出することである。人間の根源的煩悩は、社会には絶対受け入れられない。先生の前では生徒になる、恋人の前ではかっこつける、親の前では子供になる。
 
 そして観客。この観客がいる人間といない人間がいる。「自己」という演劇を見ている観客が脳内にいる人。「自己」という演劇を外から批評する人。一番外部にいる人。自己を公正に批評することは不可能なのだけれど、観客は批評する。批評することによって、「役柄」の無媒介性がなくなる。「役柄」は「素直」といった性格をなくし、「見られる」ことによって変質する。「役柄」は宙に浮いたものとなり、下には虚無が覗いている。
 観客がいない人間は幸福だ。観客がいる人間は不幸だ。自分が芝居をしていると自覚している人間は、「生きづらい」。

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