飲んだ?
女「飲んだ?」
男『飲んだよ』
女「舌の下とかに隠したりしてない?」
男『してないよ、ほら』
女「ほんとね、ちゃんと飲んでるわね」
男『人生で一番重要な時間に嘘はつかないさ』
女「だってあなた嘘つきでしょ」
男『僕は嘘つきじゃない。言葉が嘘をつくんだ』
女「詭弁にもなってないわよ、大丈夫?もう効いてきた?」
男『まだどうにもならないよ』
女「よかった。どうせなら同じタイミングで」
男『あのさ』
女「何?」
男『僕のどこが好きだったの?』
女「知性で、抱擁してくれるところ」
男『それ以外は?』
女「うーん、顔と、芯があるところと」
男『もういいや』
女「そうね」
男『うん』
女「嫌いなところは、部屋を片付けないところと、髭をそらないところ。あとデリカシーがないところ、無意識に、人を傷つける言葉を吐くところ」
男『うん、ごめんな』
女「いいわよ」
男『そろそろ5分ぐらいたったかな』
女「ねえ、しりとりしようよ、りんご」
男『しないよ』
女「りんご」
男『ごりら』
女「らーめん」
男『うん』
女「うん」
男『うん』
女「どうだった?今まで」
男『好きだったよ』
女「どれぐらい?」
男『今、一緒にいれるぐらい』
女「私も、それぐらい」
男『ねえ』
女「なに?」
男『天国って、あるのかな』
女「きっと、ないよ」
男『どうして?』
女「ある人にはあるんじゃない?」
男『そうだね』
女「なんでこんなことになったのかしら」
男『誰のせいでもないよ。強いて言えば僕ら二人のせいだよ』
女「そうね」
男『うん』
女「私、あなたと出会えてよかったな」
男『僕もそう思うよ。この生が何度繰り返されても構わないよ』
女「つらすとら?」
男『ツァラトゥストラ』
女「なんでも知ってるのね」
男『僕は何も知らないよ』
女「今、この瞬間がね」
男『うん』
女「生まれてきて一番幸せ」
男『よかった』
女「冷たいわね」
男『僕の幸せだったときは、いつだろうなあ、やっぱり今だろうなあ』
女「今だけ」
男『今だけだよ』
女「眠くない?」
男『眠いよ』
女「寒くない?」
男『寒いよ』
女「こっち来て」
男『うん』
女「じゃあ、おやすみ」
男『待ってよ』
女「女々しいわね」
男『ほんとは飲んでないんだ、ほら』
女「え、どこに隠してたの、早く飲んで!」
男『飲まないよ、死ぬのは君だけだ』
女「一緒に死のうって言ったじゃない」
男『僕はまだ死にたくない。でも君のことは本当に愛していたよ』
女「どうしてこんなことしたの?考えられない」
男『君の死体をバラバラにして、煮込むんだよ、そろそろ効く頃かな』
女「あのね、見てこれ」
男『え!君も手に隠し持ってたのか』
女「私たちほんとお似合いね」
男『そうだと思うよ』
女「ずっと一緒にいようね…」
男『それがいい』
女「恋ってなんなのかしら」
男『お互いを騙しあうことさ』
男『飲んだよ』
女「舌の下とかに隠したりしてない?」
男『してないよ、ほら』
女「ほんとね、ちゃんと飲んでるわね」
男『人生で一番重要な時間に嘘はつかないさ』
女「だってあなた嘘つきでしょ」
男『僕は嘘つきじゃない。言葉が嘘をつくんだ』
女「詭弁にもなってないわよ、大丈夫?もう効いてきた?」
男『まだどうにもならないよ』
女「よかった。どうせなら同じタイミングで」
男『あのさ』
女「何?」
男『僕のどこが好きだったの?』
女「知性で、抱擁してくれるところ」
男『それ以外は?』
女「うーん、顔と、芯があるところと」
男『もういいや』
女「そうね」
男『うん』
女「嫌いなところは、部屋を片付けないところと、髭をそらないところ。あとデリカシーがないところ、無意識に、人を傷つける言葉を吐くところ」
男『うん、ごめんな』
女「いいわよ」
男『そろそろ5分ぐらいたったかな』
女「ねえ、しりとりしようよ、りんご」
男『しないよ』
女「りんご」
男『ごりら』
女「らーめん」
男『うん』
女「うん」
男『うん』
女「どうだった?今まで」
男『好きだったよ』
女「どれぐらい?」
男『今、一緒にいれるぐらい』
女「私も、それぐらい」
男『ねえ』
女「なに?」
男『天国って、あるのかな』
女「きっと、ないよ」
男『どうして?』
女「ある人にはあるんじゃない?」
男『そうだね』
女「なんでこんなことになったのかしら」
男『誰のせいでもないよ。強いて言えば僕ら二人のせいだよ』
女「そうね」
男『うん』
女「私、あなたと出会えてよかったな」
男『僕もそう思うよ。この生が何度繰り返されても構わないよ』
女「つらすとら?」
男『ツァラトゥストラ』
女「なんでも知ってるのね」
男『僕は何も知らないよ』
女「今、この瞬間がね」
男『うん』
女「生まれてきて一番幸せ」
男『よかった』
女「冷たいわね」
男『僕の幸せだったときは、いつだろうなあ、やっぱり今だろうなあ』
女「今だけ」
男『今だけだよ』
女「眠くない?」
男『眠いよ』
女「寒くない?」
男『寒いよ』
女「こっち来て」
男『うん』
女「じゃあ、おやすみ」
男『待ってよ』
女「女々しいわね」
男『ほんとは飲んでないんだ、ほら』
女「え、どこに隠してたの、早く飲んで!」
男『飲まないよ、死ぬのは君だけだ』
女「一緒に死のうって言ったじゃない」
男『僕はまだ死にたくない。でも君のことは本当に愛していたよ』
女「どうしてこんなことしたの?考えられない」
男『君の死体をバラバラにして、煮込むんだよ、そろそろ効く頃かな』
女「あのね、見てこれ」
男『え!君も手に隠し持ってたのか』
女「私たちほんとお似合いね」
男『そうだと思うよ』
女「ずっと一緒にいようね…」
男『それがいい』
女「恋ってなんなのかしら」
男『お互いを騙しあうことさ』
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