人生入門

生と死の問題を解決して人生の門に入る方法を探る記録です 短歌も書いてますhttps://www.utayom.in/users/9552哲学書読書計画今まで読んだものプラトン アリストテレス エピクテトス デカルト ロック バークリー ヒューム スピノザ ラカン ニーチェ パスカル キルケゴール ショーペンハウアー ハイデガー今年と来年中に読むもの西田幾多郎 カント フィヒテ シェリング ヘーゲル ニーチェ バタイユ ベルクソン再来年中に読むものイタリア現代思想 アドルノ メルロ・ポンティ サルトル レヴィナス ヤスパース
生と死の問題を解決して人生の門に入る方法を探る記録です 

短歌も書いてます
https://www.utayom.in/users/9552

哲学書読書計画
今まで読んだもの
プラトン アリストテレス エピクテトス デカルト ロック バークリー ヒューム スピノザ ラカン ニーチェ パスカル キルケゴール ショーペンハウアー ハイデガー

今年と来年中に読むもの
西田幾多郎 カント フィヒテ シェリング ヘーゲル ニーチェ バタイユ ベルクソン

再来年中に読むもの
イタリア現代思想 アドルノ メルロ・ポンティ サルトル レヴィナス ヤスパース

頭を下げる たかが私

 頭を下げること=救いなのだと思う。
 僕は歴史上で一番救われなかった人物は秦の始皇帝だと思う。自分を神の如く思っていたから、不老不死の薬を求めたけれど、だまされて死んだ。頭が下がらなかったから死んだ。これは我執の立場である。ピラミッドを作った王たちも同じだろう。そして僕たちも。
 逆に七高僧の曇鸞は、最初は長生きの法を求めたが、のちにインドの僧に観無量寿経を授けられて、仏に頭を下げて救われていった。

 30代で参禅するのは珍しくて、頑固がとれなかったので、師匠にもう額づきまくって、おでこが擦り切れまくっている禅僧がいたらしい。本当に頭を下げることは、それほどまでに難しい。
 
 死ぬのがなぜ怖いかと言ったら、頭をあげているからだ。自分のことが世界一大切で、これがなくなるのが怖い。だから王はピラミッドを作る。「本当に」頭を下げるとどうなるか。自分を過大評価しなくなる。謙虚になる。「たかが私」になる。

 人間に、頭を下げる能力はない。端的に不可能である。だから、阿弥陀仏が僕たちに「どうか助かってくれ」と頭を下げている。それでも僕たちは知らんぷりをしている。阿弥陀仏が頭を下げている。五劫の思惟と永劫の修行をして、僕たちの救いを完成させたあとに、「どうか南無阿弥陀仏を受け取ってくれ」と頭を下げている。その莫大な慈悲に、「頭を下げるのはこっちのほうだった」と気づいたとき、心の中の頭が永久にポキっと折れるのだと思う。「つまらん私だった」と深心される。

 「たかが私」で、首根っこからポキっと頭が折れる。これが機の深心だ。しかし「されど私」で、弥陀仏に愛されていることを知る。これが法の深心だ。

 拝み拝まれる人生。僕は、普通に生きてて、心底から頭が下がることがあるとは思えない。たかが私で、自分のつまらんことを知る。されど、捨ててくださらん親がいる。よくできたしかけだなと思う。