遺書の下書き
僕が死ぬ理由は、たった一つです。疲れたからです。この重い体に閉じ込められているのにも疲れたし、存在から訪れる、退屈や倦怠にも疲れました。
何事にも向き不向きがありますが、僕は生活を送ることに向いていません。高校をやめたことが象徴していますが、僕は日常生活がまともに送れません。2級の障碍者だから。自閉症スペクトラム障害というのは、端的に言って「あなたはこの世界と和解できないよ」という宣告だと思います。僕は、社会へ出ては人間を恐れ、引きこもっては孤独と退屈に苛まれ、生きていくすべが分かりません。
お父さんは、僕が「100億年後に全部無になるのだから生きる意味はない」と言ったら、「100億年後のことなんかどうでもいい」と言いましたが、僕にとっては今のことはどうでもよく、100億年後の自分だけが全てでした。僕は結局無になるものに、情熱を傾けることができない、結果主義者の、臆病者なのでした。
僕が死んで、悲しむのは、お父さんだけだと思います。姉と弟は、すぐ忘れると思います。僕が生まれてよかったと思える二つのことは、少年時代の無垢な思い出と、引きこもり時代に念仏に出会えたことです。
僕は死ぬと、仏様になるらしいです。そのあと菩薩になって、縁のある人を浄土へ連れて行くらしいです。まずは大好きなお母さんから、済度しようと思います。僕は、僕の死をきっかけに、お父さんも仏法を聞くようになってほしいです。
僕は地位も名誉も金も子供も何も持っていないので、本当に未練というものがありません。僕は、若いけれど、十分に生きたと思います。十分すぎるほど生きました。生きててよかったと思えることも何度もありました。でも産まれてきたくなかったと思うことのほうが多かったです。僕は普通に生きたかったです。幸せを知りたかったです。
先に、大好きなお母さんに会いに行ってきます。また数十年後に会いましょう。さようなら。
何事にも向き不向きがありますが、僕は生活を送ることに向いていません。高校をやめたことが象徴していますが、僕は日常生活がまともに送れません。2級の障碍者だから。自閉症スペクトラム障害というのは、端的に言って「あなたはこの世界と和解できないよ」という宣告だと思います。僕は、社会へ出ては人間を恐れ、引きこもっては孤独と退屈に苛まれ、生きていくすべが分かりません。
お父さんは、僕が「100億年後に全部無になるのだから生きる意味はない」と言ったら、「100億年後のことなんかどうでもいい」と言いましたが、僕にとっては今のことはどうでもよく、100億年後の自分だけが全てでした。僕は結局無になるものに、情熱を傾けることができない、結果主義者の、臆病者なのでした。
僕が死んで、悲しむのは、お父さんだけだと思います。姉と弟は、すぐ忘れると思います。僕が生まれてよかったと思える二つのことは、少年時代の無垢な思い出と、引きこもり時代に念仏に出会えたことです。
僕は死ぬと、仏様になるらしいです。そのあと菩薩になって、縁のある人を浄土へ連れて行くらしいです。まずは大好きなお母さんから、済度しようと思います。僕は、僕の死をきっかけに、お父さんも仏法を聞くようになってほしいです。
僕は地位も名誉も金も子供も何も持っていないので、本当に未練というものがありません。僕は、若いけれど、十分に生きたと思います。十分すぎるほど生きました。生きててよかったと思えることも何度もありました。でも産まれてきたくなかったと思うことのほうが多かったです。僕は普通に生きたかったです。幸せを知りたかったです。
先に、大好きなお母さんに会いに行ってきます。また数十年後に会いましょう。さようなら。
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