母親が生きていてつらい | 人生入門

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哲学書読書計画
今まで読んだもの
丸山圭三郎 プラトン アリストテレス エピクテトス デカルト ロック バークリー ヒューム スピノザ ラカン ニーチェ パスカル キルケゴール ショーペンハウアー ハイデガー ウィトゲンシュタイン プロティノス 龍樹 孔子 老子 荘子 クリシュナムルティ マルクス・ガブリエル マックス・シュティルナー ウィリアム・ジェイムズ シオラン ベルクソン ライプニッツ 九鬼周造 カント シェリング 波多野精一 メルロ・ポンティ ニーチェ ヘーゲル マルクス サルトル レヴィナス

今年と来年中に読むもの
西田幾多郎 フィヒテ バタイユ アウグスティヌス トマス・アクィナス パウル・ティリッヒ カール・バルト ガザーリー 清沢満之 曽我量深 金子大栄 安田理深

再来年中に読むもの
イタリア現代思想 アドルノ ヤスパース

母親が生きていてつらい

 僕の母親は、去年の6月に火葬された。当時、父親に「人間って死んだらどうなると思う?」と聞くと「それは分からんけど、母さんはみんなの中に生きてると思うよ」と言われた。
 みんなの「中に」とは一体どういう意味だろう。脳みその海馬の中に母親の記憶ニューロンができているということか?それとも箱のような「主観」の中に存在しているということか?
 
 僕にとって今、母親は、「表象」ではないと思う。イメージではない。それは「感じる」ものだ。例えば、僕は靴を揃えるのが習慣だったので、母親にいつも褒められていた。だから散歩から帰ってきて靴を揃えていると、そこに母親が「いる」。死者はどこに存在しているのか。僕は「記憶の部屋」だけではないと思う。僕と靴の「あわい」に存在しているのだと思う。

 現に、物質として現れることもある。犬を打とうとしていた友人にピュタゴラスが、「待て、その犬は前世では君の父親だった」と言ったという逸話は有名だけれど、死者がこのように生命として現れることもある。僕が前に書いた短歌。
珍しき蝶を見るたび母想うあっちにもいたこっちにもいた


 どこにもいないということは、どこにでもいるということだ。母さんは僕の「中」に生きてるのでもないし、仏壇の中にいるのでもないし、墓の中にいるのでもない。いや、その全部に生きているといってもいいかもしれない。抗がん剤を見るたびに、母親の声がする。それは、箱のような「主観」でもないし、科学的な「客観」でもないところからの声だと思う。

 花びらは散っても花は散らない。

 母親が生きているのを感じると、母親が死んだことを思い出す。母親が生きていてつらい。でも僕が死ぬまでずっと生きててね。死んだら、お浄土で会おうね。

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