一人一宇宙 | 人生入門

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短歌も書いてます
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小説 結構頻繁に更新します
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哲学書読書計画
今まで読んだもの
丸山圭三郎 プラトン アリストテレス エピクテトス デカルト ロック バークリー ヒューム スピノザ ラカン ニーチェ パスカル キルケゴール ショーペンハウアー ハイデガー ウィトゲンシュタイン プロティノス 龍樹 孔子 老子 荘子 クリシュナムルティ マルクス・ガブリエル マックス・シュティルナー ウィリアム・ジェイムズ シオラン ベルクソン ライプニッツ 九鬼周造 カント シェリング 波多野精一 メルロ・ポンティ ニーチェ ヘーゲル マルクス サルトル レヴィナス

今年と来年中に読むもの
西田幾多郎 フィヒテ バタイユ アウグスティヌス トマス・アクィナス パウル・ティリッヒ カール・バルト ガザーリー 清沢満之 曽我量深 金子大栄 安田理深

再来年中に読むもの
イタリア現代思想 アドルノ ヤスパース

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われわれはだれでも世界と一緒に生まれ、世界と一緒に死ぬ。めいめい持っている世界はちがうのじゃから。—————澤木興道


 今日は久々に社会系の本を読んでみた。可視化されない弱者と、可視化される弱者を対立させて、前者に同情を寄せているような内容だった。これは僕にも分かりやすい話だ。ネットはまさにこの対立が成立する場所だから。昔の友達に「きつねさん」という男の人がいて、この人が物凄いメンヘラで、自分の全身を切り刻んだ血まみれの写真をツイッターにあげていた。この人は結局家族に警察に通報されて、精神病棟に入るんだけれど、警察に連れていかれる前に、「僕が女の子だったら、手首を切るだけで誰かに構ってもらえたのに」とツイートしていた。たしかに、きつねさんが女だったら、手首を切るだけで、ネットのおじさんから「大丈夫?」「話聞こうか?」などとリプライが来てただろう。その意味できつねさんは透明な弱者で(キモいメンヘラおじさんだから)誰にも構ってもらえずに血まみれになるヤバい人でしかない。
 
 確かにツラがよかったり若い女だったりすると、精神障碍者でもネットで「生きる」ことができる。昔僕はTwitterでよく「ニートの男がネットをサバイヴするのは難しい」とツイートしていた。前書いた短歌「誰からも、愛されないまま死んでいくそこのカラス、俺はお前だ」

 ただ僕は「弱者」という言葉があまり気に入らない。弱者って誰なんだろう。誰かに相手にされる弱者と、誰にも相手にされない弱者がいる。僕はどっちかと言えば相手にされない弱者だろう。中卒だし、職もないし、男だし、引きこもりだし、甲斐性がないし、ツラもよくない。ただ、僕は他人に「可視化」されることが救いになるとかそういうことは思わない。僕は僕の世界があるから。僕が死んで、誰も覚えてなくても、一向にかまわない。

 「個人」というのはこの身体ではなくて、この「夢」自体を指す。一人一人、世界を持つ。一人一人違う夢を見ている。身体が自分なのではなくて、夢が自分だ。一人一人の持っている「宇宙性」みたいなもの、それが「尊厳」であり、それがある限り、個人を「束ねる」ことにはあんまり賛同できない。

 ホームレスを弱者だという言説が、ホームレス個人の「宇宙性」を傷つけているように思う。そういう価値観を再生産している。インドでは家を捨てた人は聖者だ。
 わたしを束ねないで
  あらせいとうの花のように
  白い葱のように
  束ねないでください わたしは稲穂
  秋 大地が胸を焦がす
  見渡すかぎりの金色の稲穂

 

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