死で終わったら簡単だよ | 人生入門

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哲学書読書計画
今まで読んだもの
丸山圭三郎 プラトン アリストテレス エピクテトス デカルト ロック バークリー ヒューム スピノザ ラカン ニーチェ パスカル キルケゴール ショーペンハウアー ハイデガー ウィトゲンシュタイン プロティノス 龍樹 孔子 老子 荘子 クリシュナムルティ マルクス・ガブリエル マックス・シュティルナー ウィリアム・ジェイムズ シオラン ベルクソン ライプニッツ 九鬼周造 カント シェリング 波多野精一 メルロ・ポンティ ニーチェ ヘーゲル マルクス サルトル レヴィナス

今年と来年中に読むもの
西田幾多郎 フィヒテ バタイユ アウグスティヌス トマス・アクィナス パウル・ティリッヒ カール・バルト ガザーリー 清沢満之 曽我量深 金子大栄 安田理深

再来年中に読むもの
イタリア現代思想 アドルノ ヤスパース

死で終わったら簡単だよ

 大峯顕師の法話で一番印象に残っている言葉である。死で終わったら簡単だよ。
 死は救済だとよく言われる。自殺は救いだと言われる。しかし世の中に「上手い話」は一つもない。
 死で何もかも清算されて終わり、そうなったら確かに簡単だ。しかし世の中に上手い話はない。

 輪廻という説がある。日本人なら全員知っていると思うが、いわゆる「生まれ変わり」である。そしてどこに生まれ変わるかはこの人生で何をしたかによって決まる。悪いことをすれば地獄に行き、良いことをすれば天上界へ行く。欲望まみれで生きれば餓鬼界に生まれ、恥知らずな生き方をすれば畜生界へ生まれる。人間に生まれることもあるが、どれも「苦界」ということには変わりない。これが始まりのない始まりからずっと繰り返されている。気が狂いそうな話だ。

 唯物論的傾向のある現代人は死で全て終わりなのが当たり前だと思うのが常識だと思うけれど、本当にそうだろうか?あえて哲学的反論をしなくても、この言葉をかけたい。そんな上手い話あるか?

 死で終わったら簡単だよ

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