虚無 | 人生入門

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哲学書読書計画
今まで読んだもの
丸山圭三郎 プラトン アリストテレス エピクテトス デカルト ロック バークリー ヒューム スピノザ ラカン ニーチェ パスカル キルケゴール ショーペンハウアー ハイデガー ウィトゲンシュタイン プロティノス 龍樹 孔子 老子 荘子 クリシュナムルティ マルクス・ガブリエル マックス・シュティルナー ウィリアム・ジェイムズ シオラン ベルクソン ライプニッツ 九鬼周造 カント シェリング 波多野精一 メルロ・ポンティ ニーチェ ヘーゲル マルクス サルトル レヴィナス

今年と来年中に読むもの
西田幾多郎 フィヒテ バタイユ アウグスティヌス トマス・アクィナス パウル・ティリッヒ カール・バルト ガザーリー 清沢満之 曽我量深 金子大栄 安田理深

再来年中に読むもの
イタリア現代思想 アドルノ ヤスパース

虚無

 虚無というのは、一言で言えば「壁」である。絶対に超えられない、どこまでも広がっていて、上は天まで届いている壁である。人は「向こう側」まで行くことができない。どれだけ「向こう側」へ行こうとしても、どれだけテニスボールを壁に投げつけても、テニスボールは手元へ返ってくるだけだ。虚無という壁へ、「なぜ生きる」というボールを投げても、冷たく打ち返されるだけだ。「死にたくない、死なねばならぬ」という根本矛盾が壁である。どれだけ屈強な科学のドリルを持ってきても、論理の爆弾を持ってきても、壁が崩れることはない。
 向こう側へ行く方法が一つだけある。壁をぶち抜く方法が一つだけある。水よく石をうがつ。向こう側からの声を聞き続ける。そうすると壁がぶち抜かれてぶち抜いた水の上に浮かんで、どこへでも行くことができる。

 「死にたくない、死なねばならぬ」という根本矛盾がある。まずはそれに気づくこと。僕は虚無を啓蒙しているが、己の身に引きつけて聞いてもらえたことがない。虚無をぶち破るには、基本的に時間がかかる。けれど僕がいくら「お前は死ぬ、一切は無意味だ」と言っても、「それでいい」と言われる。壁の前で力尽きて、それで終わりでいいならそれでいい。
 47歳で癌になって死んだ母親の「宗教を持ってる人はいいなあ。死ぬのが大丈夫じゃから」という言葉が忘れられない。
 胸の中に根本矛盾を抱えて生きるのは「不自然」だ。生きたいけど、死ぬ、という矛盾を抱えて生きるのは不自然だ。僕は壁がなくなった人生のほうが自然だと思う。

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